日別アーカイブ: 2019年6月9日

校正・校閲の難しさ、重要性

レワニワ図書館に自らの小説やエッセイを掲載すると決めてから、校正・校閲をどうしたものか悩んでいました。作品の質については私自身が責を負えばいいし、誰でも無料で読めるのだから売ってもらう必要はありません。

出版社の仕事でいえば編集と営業は、この際なくていいわけです。一方、校正・校閲はどうあがいても自分ではできません。第三者の目を入れずにミスを見つけることは困難です。誤字脱字が目立っては読者に失礼ですし、無料であることや読者の数がごく限られることは言い訳になりません。読者はその人の限られた貴重な「資源」である時間を消費するのですから。

私の考えるネット図書館は、別の見方をすれば、出版社を介さないネット出版のシステムと言えます。そのシステムにおいて編集作業が省かれるのは残念ですが、だからといって「本」を出せないということにはなりません。しかし、校正者の目を通さない「本」は、原則を言えば、世に出るべきではありません。 続きを読む