スマホでレワニワ閲覧室へ

先日、スマートフォンに換えました。それまで使っていた「ガラケー」を買ったのはもう10年ほど前。これさえ使用頻度は少なく、スマホの必要性を感じなかったのですが、スマホが前提の世の中になって来たようで、合わせることにしました。

とはいえLINEはやりません。代わりにと言えるのかどうか、FaceBookメッセンジャーを限定的に使います。FBは登録だけでプロフィールは空欄、通知がうるさいのでFBのアプリ自体は消去しました。

購入したのはSONY Xperia XZ-03の黒です。薄べったいのに重量感があり、ツルツル、ヌメヌメして黒曜石のナイフみたい。最初の二日間は違和感しかなかったのですが、ホーム画面を変更し、音楽を聞ける環境を作ったら、少し馴染んだ気がしました。

レワニワ図書館のサイトをのぞいてみると、形は崩れていないけれど、蔵書の閲覧がうまくないようです。私のスマホでは文字色が薄くやや読みにくい。またPDFファイルがダウンロードされてしまいます……分かっていたことですが。

これは、つまりオフラインでも閲覧室の蔵書を読めるということで、もし読者が存在してくれるとしたら、その人にとっては便利でしょう。私としても、ダウンロードしてもらって別に構いません。

ただ、これだと図書館ではなく作品頒布所になってしまいます。なので、読み終えたら、返却する代わりにファイルを消去してください、とお願いすることにしましょう。ファイルがどこに保存されるのか知らないので、どうやって消すか私には不明ですが……。

シミュレーション版なので仕方ないとして、ネット図書館にPDFはやはり好ましくありません。ダウンロードされず、コピーされにくい方法が必要です。簡便に作品を「本」にできる一方で、コピーガードされる「ワープロ」があってほしい……ネット図書館の構想ないし妄想は、そうした今は存在しない(であろう)アプリの夢でもあります。

スマホの購入と設定に時間だけでなく心まで持っていかれてしまい、サイトやブログの更新が滞っていました。ネット上の「表現」は海に向かっての「投瓶通信」に似ていて、ただでさえ手応えがなく、ついサボりがちになります。

ただし、最初から「手応え」は求めないと決めていたのです。ネット世界に参入すると、手応えを求めることも、手応えを求めないでいることも、とても難しいのですが。まあ、あてもなく生きていた二十代に戻ったと思えば、若返ったみたいで結構なこととも言えます。二十代に戻りたいとか、そんな気持ちはありませんけれど。

サイト上で実現したいこと、書きたいことは沢山あります。絶海の孤島、レワニワ島に、蓋付きの空き瓶と紙と筆記具だけは無尽蔵のようですから、さらに更新を進めていくつもりです。