noteブログをマガジン化「楽しい風土記」

はるかな昔、風土記の地名物語」と題してnoteブログで続けていた風土記の現代語訳が完結しました。noteにはマガジンという機能があり、日付けの古い第1回を先頭に順番に並べることができるので、これも利用しました。マガジンでは「楽しい風土記というタイトルです。

 といっても、訳したのは常陸国風土記だけです。何という偶然か、それまで存在しなかった風土記のダイジェスト版が、先月下旬に文庫本で出たからです。橋本雅之編「『風土記』角川ソフィア文庫(ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)。この本はよくできています(いずれこのブログで扱うつもり)。私が抜粋して訳す必要性は薄らぎました。

 ただ、常陸国風土記については独自にダイジェスト版を作る意義があると思っているので、現代語訳を完遂しました。橋本氏の『風土記』では内容が精選されており、私の抜粋版には橋本版で割愛された魅力的な箇所がいくつも含まれています。また、常陸国風土記の全体像を把握した上で味わうには、省略の少ない私の訳の方が適しています。

 この「楽しい風土記」を、レワニワ図書館の閲覧室に配架しました。といっても、図書館サイト内にファイルの用意はなく、リンクを示しているだけです。noteのマガジンを1冊の本、雑誌とみなすというのはちょっと苦しいこじつけのようですが、レワニワ図書館用の「本」を作ることはなかなかに難しく、図書館を活かし続けるための方便ということで、ご了解ください。

 また、ついでに(?)、閲覧室の「再び恋に落ちたシェイクスピア」のファイルを開くのに必要だったパスワードを廃止しました。そこまでしなくても問題なさそうなので。ただし、一旦ブログに飛んでから開くという面倒な手順はそのままで、読む人は「作品向上の提案をする……少なくとも、そのつもりになってもらう」という条件も外していないので、「限定公開」であることは変わりません(笑)。