月別アーカイブ: 2021年10月

かわいい古代

 noteでの風土記現代語訳「はるかな昔」は、まあまあ順調に進んでいる一方、当ブログの記事を書く余力はありませんでした。しかし、こちらも諦めたくないので、最近読んだ本の「感想」を記して更新とします。風土記のことが頭にあって手に取ったものを二冊、今回はその前編です。

 最初は、風土記の時代の前、縄文時代から弥生時代にかけて、著者の響田亜紀子氏が「かわいい」と感じる遺物を集めた『かわいい古代』(光村推古書院、2021年刊)。土器や木製品の道具、祭具、アクセサリーが中心ですが、シカの角で作ったもりを、デザインに着目して複数レイアウトし洒落た見開きにしたページなど、著者と造本者のセンスが光っています。

 Amazonの当該ページでは、他にも「かわいい遺物」が見られます(ここの写真はそこからの引用です)。最近、理由あってますますAmazonがいやになっているのですが……なぜかヨドバシ.comでは、この本が商品として出て来ません(2021年11月8日現在)。どういうこと? 続きを読む

noteで風土記の私家版現代語訳

 noteにブログを開設しました。前回、「風土記をめぐる当ブログ上の旅は……終わり」と書きました。旅自体は続くけれど、このブログでは終わりにして、noteで現代語訳の連載を始める――というつもりでした。「はるかな昔 風土記の地名物語」というタイトルで、風土記の抜粋版現代語訳を作っていきます。本日、第2回をアップしました。

 実は、WordPressでブログを作成する前、noteで始めようかと考えていたのです。しかし、ルビが使えないとわかって断念。以来、飽きもせずこのブログを続けて来たのですが、このところ小さな障害に悩まされていました。突然、トップページで段落の冒頭が2字下がりになり、これは暫くしたら勝手に直りましたが、ビジュアル版のエディタで下書きをすると、段落冒頭の1字下がりが反映されなくなる状態は今も続いています。

 こうした障害を自力で修復する気力が湧いて来ません。本当は、ある程度WEBページをいじれる技術を習得したいという思いもあってWPでブログ作りを始めたのですが、結局、能力も情熱も足りないと分かりました。そんな事情から、もしnoteでルビが使えるようになっていたら移行しよう、と考えたのでした。で、9月16日、このブログでの風土記をめぐる「最後の記事」をアップした後、noteを覗いてみたのです。すると、まさにその日から、noteでルビが使えるようになったのでした。嘘のような本当の偶然。 続きを読む