前の投稿で予告した「旧約聖書の凄さ 番外編」です(予告の投稿自体は削除しました)。番外編も何回かの続きものになります。
旧約聖書を読み切ったのは良い経験だったと改めて思います。ページを繰るのももどかしいといった面白さとは対極にある本ですが、読書の楽しみの奥深さを再認識させてくれました。旧約に挑戦して、「創世記」「出エジプト記」までは読めても、続く「レビ記」「民数記」で断念する人が多いのだそうです。これを「レビ記・民数記の壁」と加藤隆氏は表現しています(『旧約聖書の誕生』)。
私もこの壁に阻まれて、何度か挫折しました。その後、壁を突破したものの「申命記」から「ヨシュア記」へと続いて現れる虐殺場面に気分が悪くなって、読み進められなくなりました(#24参照)。災い転じて福、ここで虐殺の記録について調べるために旧約関連本に何冊かあたったことで、通読への道が開けました。旧約は、それ一冊だけで読み通すのは難しい本だったのです。 続きを読む