月別アーカイブ: 2019年6月

耳鳴りとじゃんけん(2)

耳鳴りがセミの音のようだ、と書いた2017年4月24日の日記には、マーラーの交響曲を「聞くことができた」とも記されてもいます。この時期、耳鳴りは夜遅い時間が主で、昼間には殆ど鳴っていませんでした(少なくとも意識されてはいなかった)。そして、耳鳴りが新しい段階に入るのと時を同じくして、一月ぶりに音楽を聞く楽しみが戻って来たのでした。因果関係は「?」です。

実際には、音楽の復活は「束の間」でした。しかし、この時点では私はまだそのことを知りません。当時の耳鳴りは蝉の声そっくりで、蝉の数や声質、頻度や時間が変化し続けていました。一体どうしたのだろう、と不安になったり不思議がったりしていました。

蝉の鳴き声のような耳鳴りは、すぐに出現頻度を増し、朝も昼も夜も関係なく聞こえるようになりました。恐ろしいことでした。耳鳴り自体うるさくて邪魔だし、何かもっと悪いこと(例えば失聴)の予兆かもしれないという不安も募ります。すると耳鳴りを題材に俳句や短歌が勝手に生まれて来て、それを日記に書き留めたりするのでした。

私は時間表記の大きいスケジュール帳を購入し、耳鳴りが出現しない時間を棒グラフ式に記録することにしました。5月には、目覚めている間、耳鳴りが聞こえる時間の方が多くなっていたのです。上の写真がその最初のページです。 続きを読む

耳鳴りとじゃんけん(1)

けたたましい高音の耳鳴りが始まって2年と少し経ちます。ブログに身辺雑記を書かないで来ましたが、ここで少しその禁を破るのは、耳鳴りとレワニワ閲覧室に配架を予定しているコンテンツとの間に関わりがあるからです。

一昨年(2017年)の3月、耳鳴りの予兆のような現象が起こっていました……後で考えると予兆だったらしい、ということですが。当時、私は自室にいる間たいていオーディオ装置で音楽を流していました。音楽に熱中すれば仕事はおろそかになり、仕事に集中してしまえば音楽は聞こえなくなります。それでも部屋にいる間、音楽は当然そこにあるべきものでした。

ところが一昨年3月下旬から、音楽が不快に感じられるようになったのです。なぜなのか理由が分からず、何とも嫌な気分でした。後に耳鳴りと自覚されることになるノイズが、この時すでに脳内で発生していたのかもしれません。 続きを読む

久しぶりの更新

 右の黒い物体は私の黒曜石スマホ

ほぼ2週間ぶりにレワニワ図書館サイトの更新をしました。前回、スマホ導入の余波について書きましたが、その後もサイトの方になかなか頭が向かいませんでした。元々、複数の仕事を並行して行うマルチタスクが苦手だったのですが、それがさらに昂進し、今では完全なシングルタスク脳になってしまったようです。

サイトの更新は「レワニワ瓦版」の新記事です。タイトルは「コピーガードは破られず レワニワ図書館会見」(<続きを読む>の下は瓦版と同じ記事です)。前回、コピーガードについて触れたところ、頭の中で「物語スイッチ」が入ってしまったようでもあります。

記事は、その後の展開を予告するような終わり方になっています。これは単なる筆の勢いで、ストーリーの続きを考えているわけではありません。レワニワ図書館の開館後、サイト自体が物語的な創作物なのかもしれないと思い始めていて、数日来、それは確信に変わりつつあります。 続きを読む

スマホでレワニワ閲覧室へ

先日、スマートフォンに換えました。それまで使っていた「ガラケー」を買ったのはもう10年ほど前。これさえ使用頻度は少なく、スマホの必要性を感じなかったのですが、スマホが前提の世の中になって来たようで、合わせることにしました。

とはいえLINEはやりません。代わりにと言えるのかどうか、FaceBookメッセンジャーを限定的に使います。FBは登録だけでプロフィールは空欄、通知がうるさいのでFBのアプリ自体は消去しました。

購入したのはSONY Xperia XZ-03の黒です。薄べったいのに重量感があり、ツルツル、ヌメヌメして黒曜石のナイフみたい。最初の二日間は違和感しかなかったのですが、ホーム画面を変更し、音楽を聞ける環境を作ったら、少し馴染んだ気がしました。

レワニワ図書館のサイトをのぞいてみると、形は崩れていないけれど、蔵書の閲覧がうまくないようです。私のスマホでは文字色が薄くやや読みにくい。またPDFファイルがダウンロードされてしまいます……分かっていたことですが。 続きを読む

校正・校閲の難しさ、重要性

レワニワ図書館に自らの小説やエッセイを掲載すると決めてから、校正・校閲をどうしたものか悩んでいました。作品の質については私自身が責を負えばいいし、誰でも無料で読めるのだから売ってもらう必要はありません。

出版社の仕事でいえば編集と営業は、この際なくていいわけです。一方、校正・校閲はどうあがいても自分ではできません。第三者の目を入れずにミスを見つけることは困難です。誤字脱字が目立っては読者に失礼ですし、無料であることや読者の数がごく限られることは言い訳になりません。読者はその人の限られた貴重な「資源」である時間を消費するのですから。

私の考えるネット図書館は、別の見方をすれば、出版社を介さないネット出版のシステムと言えます。そのシステムにおいて編集作業が省かれるのは残念ですが、だからといって「本」を出せないということにはなりません。しかし、校正者の目を通さない「本」は、原則を言えば、世に出るべきではありません。 続きを読む

レワニワ図書館、未来からのニュース

レワニワ図書館は、5月27日、公開に至りました(=パスワードを外し、外からの検索をOKにした)。予定していた5月開館に間に合わせようとして、最後はかなり集中して作業を進めました。結果、思いがけず消耗してしまい、プチ燃え尽き症候群みたいな状態に陥っています。

サイトの先行きの難しさを思い患い、公開後に書くつもりだったことが頭の中で蒸発するかのように希薄になって行きます。公開のお知らせで予告した「開館の意義」など今は書けそうにありません。なので、今回は前から脳内にあった「妄想」を記し、「ニュース」としてレワニワ瓦版にも掲載することにします。タイトルは「レワニワ合評ライブ、観客3000人突破!続きを読む