9月12日に#83をアップした後、事実関係の誤りに気づいて訂正しようとしたところ、その後2日間に渡って混乱が続きました。年代に間違いがあると思い込んで、そのため関連する#80まで直したものの、今度は人名の誤記が判明、その際に年代を再確認すると#80の内容は概ね正しいとわかったのでした。もう一度手直しして最終的な訂正版をあげたら、今度はなぜか「版面」が大きく乱れて顔面蒼白……自分で顔色を見たわけではありませんが。14日未明に対処が終わり、落ち着いた状態で見直そうと一旦寝ました。
翌朝確認して問題がないと判り、ホッとしました。まさか観察していた人はいないと思いますが、かなりのアタフタぶりだったことでしょう。使った資料の一部に誤記があり、それに引きずられたとはいうものの、一番の問題は私がきちんと確認しなかったことと記憶力の壊滅的なひどさです。また、風土記や万葉集について何か書くなら「続日本紀」にあたるのが必須で、私は主にネット上のPDF版を見ていたのですが、モニター越しではうまく頭に入らなかったらしく、今回の誤りに気づくに至りませんでした。
ところが、これまでもブログで何度か触れた(「楽しい読書」など)隣駅の大型書店に『続日本紀』講談社学術文庫版があり、購入して気になっていた箇所を読み直したところ、何が間違いだったのか、たちどころに判明しました。本と書店の力は偉大! 私はその書店で風土記に出会ったのでした(#3)。風土記をめぐる当ブログ上の旅は、始まりも終わりもその書店だったことになります。恥ずかしいミスをしたことも含めて、常陸国風土記の探究は真に、真に楽しい経験でした。 続きを読む