『女神の肩こり』をKindle化

宮殿のアルファベット』は、レワニワ書房Kindle版の皮切りとなる予定でしたが、第一弾は別の作品、レワニワ図書館特別閲覧室の蔵書『女神の肩こり』の改訂版になりました。すでに11月7日に発売開始しています(アマゾンではなぜか6日発売になっています。アメリカ時間?)。内容は大筋では一緒ですが、縦書きにして照山祥子の陶芸作品も入れ替えをするなど、かなり大きな変更をしています。こちらから、どうぞ

『宮殿のアルファベット』 は、久しぶりに書いた「虎の子」の大作(?)なので、これをKindleで出すためには予行演習をしておく方がいいと考えたのです。制作途中にやはり色々と難問が出て来て、リハーサルをやっておいて良かったとつくづく思ったことでした。税込み250円というお得な(?)産地直送値段になっています。

『女神の肩こり』については、このブログの中で自分で解説をしています→「自作解説」(1)(2)(3)。実を言うとこの解説を書いたことをすっかり忘れていて、「再発見」して恥ずかしくなりました。何だか偉そうだし、そもそも余計なお世話です。ただ、自作解説の後の「自作について語ること」で、自作解説をした理由について「『女神の肩こり』をあのような形で書いたことが、自分でも不思議でならなかったから」と書いているのは、嘘偽りのない本音です。

 ともあれ、『女神の肩こり』がこのように「生成」された大本の理由は、旧約聖書に自分なりに深入りしたことなのに違いないようです。私の心づもりでは、『宮殿のアルファベット』は、「言葉の黄金の井戸」なる連作の第一作であり、次昨は旧約聖書を作ろうとしている人たちの出て来るバビロン捕囚時代の背景にしようと考えています。ただ、本当にできるのかまだ分かりません。今は、この間違いなく泥沼となりそうな「仕事」に着手する決断ができないのです。もう少し後に考えることにしましょう。