突然降り出した春の雪のすごさに呆然とし、新型コロナウィルスに凍えていた心がさらに遠くへと運び去られて、キーボードに指を置いたまま、ただ窓の外を見ていました。その後、花とか心とか考えている内に指が動き出したのは、たぶん西行法師のおかげです。
2月17日のブログに「『新型コロナ』で世界に激変の兆し……」と書きましたが、これが世界史的な変動であることはもはや明らかでしょう。単なる疫病のもたらす変化ではなく、ソ連崩壊以降、1990年代から続くグローバルな変化の到達点であり、さらなる新しい動きの発火点となるだろうという意味において世界史的だと考えます。
世界史のただ中にいるとは、実に落ち着かないもののようです。これはグローバル化の「主犯」ネットのせいでもあります。ついつい新型コロナ関連のニュースやトピック、数字を追いかけてしまい、たちまちの内に時間は飛び去って、頭痛と眼痛に襲われます。目覚めている間ずっと気分が暗く、眠っても悪夢に悩まされます。「やる気満々」だった『女神の肩こり』の「自作解説」は、心と一緒に遠くへ旅立ってしまったようです。 続きを読む