耳鳴りとじゃんけん(5)

7月に入ってずっと涼しく、ここ横浜市北部で私が初めて蝉の声を聞いたのはつい数日前でした。そうして分かったのは、私の耳鳴りの音は、蝉の声とはもはや全然似ていないことでした。耳鳴り初年度は、蝉の声と耳鳴りと区別がつかなくて驚いたほどだったのに。今は金属を研磨しているような高音です。

去年どうだったのか、覚えていません。恐らく、先日ブログに耳鳴りのことを書いたために、改めて耳鳴りの音質に注意が向き、蝉の声との違いが意識されたのでしょう。実は、耳鳴りの話の続編を書こうとしているのではありません。耳鳴りから始まった分の悪いじゃんけんが続いているので、(5)とした次第です。

前回、目や頭、腰の痛みが軽くなったので更新したと書きました。ところがアップした直後に全てが復活、その上、長く悩まされていたものの、病院で教えられた体操を続ける内に治まっていた頸椎症による右腕の痛みがぶり返して来ました。

これでまた更新がやりにくくなる……後出しじゃんけん野郎に住み着かれてしまったようです。年寄りをからかって何が面白いんだか――。昨晩から再び少し軽くなったようなので、こうして書いています。

かつて学生相手に四苦八苦していた頃には、風邪気味で学校に行っても何回か授業をやれば元気回復したものでした。授業が苦手だったので必死にやるしかなく、すると体温が上がって、厚い布団の下で汗をかいて熱が下がるみたいに、風邪菌が退治されるのだと考えていました。四、五十代だったので、代謝も今よりは良かったでしょう。

一方、いくらモニターをにらみつけ、必死でキーボードを叩いても、症状が軽くなることはありません。その逆が普通。目と頭の痛みで読書もPC関係も駄目、腰が痛いので座っていることも立ち続けることも苦しい、かつ耳鳴りで音楽が聴けない。こんな状態で何ができるのか、悩みます。

色々考えた中で思いついたことの一つに、近所のゴミ拾いボランティアがあります。事後の腰痛を多少我慢すれば今のところ歩行に問題はなく、「諸症状」もゴミ拾いの支障にならないので、良いアイデアのようでした。しかし、思い出してみると、近辺の道路や公園には殆どゴミが落ちていないのです。「先達」が複数名いて、活動の現場を目撃したことも確かありました。かといって、電車賃を払って繁華街に遠征するほどの聖人ではなく……。

色々考えた末の結論は、結局のところ「サイト、ブログの更新を続ける。痛みはできる限り我慢する」でした。ゴミ拾いと違って役に立ちませんが、他人様のためなんて柄でないのも確かです。また更新が遅れる時は、じゃんけんで負けが込んでいるのだなとご推察下されば幸いです。